優柔不断な日本が、頭を下げない中国とうまくやるコツ

 

かと言って、そのような人材がいることで社内の協調も取りやすくなる。

普段からの付き合い方一つ大きく方向が変わるのが、中国ビジネスの危険区域かも知れない。

絶対ないのも等しいぐらいだから。

どっちにしても互いの情熱的な感情のぶつけ合いを何度も経験することで、進路は開かれていくものだと考えている。

そういうきっかけを作るように朝一番から声掛けをするのも良いんじゃないだろうか。

日本人の持つ洞察力は、中国人の理論闘争に大きく優勢するものだから、感情をぶつけずとも事は解決するものだ。

労働争議は日常茶飯事なんていうのではなく、そんなことが無いようにすることに力を注いだ方が得策でしょう。

直属の中国人部下とたまには食事をしながら、腹の中にあることを言ってもらうようにしたらどうでしょう。

お互い自らの会社を発展させる気持ちは同じなんでしょうからね。

開発区に日本人は日本人専用の社食で食事をしている会社もあり、中国人の不満の一因にもなっていると社員が教えてくれました。

日常のちょっとした物事が起爆剤となることもあります。やられたらやり返す、そんなことこそ余りにも馬鹿げている訳で、それよりもじっくり向き合って育成する方が将来明るいのではと思う。

日本企業の撤退は、中国人にとっても実は大きな痛手であることくらい誰でもが理解しているのですから。

頭を下げない中国人に対しては、日本人頭を下げる必要はないのです。

image by: Eastimages / Shutterstock.com

 

『中国大連ビジネスリポート』

中国大連在住15年目の私が大連市における日系企業の現況、進出企業へのアドバイス、現在から今後起こりうる法務一般、人材育成及び派遣、教育(日本人駐在社員、中国人社員)等について基本的な内容をお届けします。
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