イケメンじゃなかったルイ14世から学ぶ、男の「美力」の磨き方

 

ルイ14世の最大のポリシー「美が世界を制する」

」は、万人を振り向かせるほどの「」があると考えていた王。

美しいものには人が集まり活性化します。

これこそが「美力」です。

桜が咲くと、日本中の人がフィーバーします。

桜の美に引き付けられる力。

これがまさに「美力」の表れでないかと私は思います。

美が世界を制する

そのポリシーのもと、ルイ王は、絶対的な美しさを誇るものを次から次へと世に生み出していきます。

その代表的なものが、世界遺産にもなった「ヴェルサイユ宮殿」。あの絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿は世界中の城のお手本となりました。

美が世界を制する

このポリシーの重要さについて、彼は年若い頃から理解しており、その実現のため13歳から始めたことがあります。これがのちに「太陽王」と呼ばれるようになった由来でもあります。

それは、自分自身がまず美しくあること、でした。

まずは、自分自身に関心をもってもらうこと、人を自分に振り向かせること、そのために自分が美しくなることが必須と考えて、日々、自分自身を美しく磨き上げる訓練をしたのです。

その訓練法がバレエだったのです。

ただ訓練しただけでなく、宮廷で壮麗なバレエを上演し自ら「太陽の神」の舞を披露したことから「太陽王」と呼ばれるようになったのです。

当時のバレエは、現代のようなパフォーマンス重視の舞台芸術ということよりも、「より良く生きるための人間の教養」として、王侯貴族であれば老若男女問わず、誰もが必須科目として身つけなければならないものでした。

それは、姿勢・座る姿、たたずむ雰囲気、歩く姿などを美しく磨き上げるための、処世術でした。

話す言葉が違う世界各国の人とコミュニケーションを取るには、話すよりもインパクトのある洗練されたボディーランゲージを身につけることが、役立つと考えられていました。

なぜそのようなことに熱心に取り組んだのでしょうか。

実はルイ14世、決してハンサムな王ではありませんでした

これらの取り組みは自分がハンサムでないことを知っていた王が自らを美しくみせるためにはどのようにしたらいいのか考え抜き生み出された方法なのです。

姿勢の良い佇まい、堂々と歩く姿、気品ただよう振る舞い。

これらの要素は、顔の良し悪しに関係なく、身につければ、必ず美しくなれるもの。

そのことを、ルイ14世は、幼少より気付いていたのです。

その証拠に、ヴェルサイユ宮殿やルーブルなどの美術館に掲げられているルイ14世の代表的な大きな肖像画をご覧になってみてください。

決してハンサムではありませんが、威厳のある優雅な立ち姿です。

よく見てみると脚がバレエの4番(足を少し交差して立つ足型)のポジションになっています。

それがとても美しい脚のラインを作り出し、威厳と優雅さを演出しています。

美しく堂々たる全身を映す肖像画は、みずからのパワーを世にしらしめるのに絶大な威力を発揮しました。

その肖像画からも醸し出されているようにルイ14王にとってはバレエは自己表現のためになくてならないものだったのです。

もし皆さんの中に「俺は顔がよくないし格好良くないからモテない」と感じている方がいましたらどうぞあきらめないでください。

ルイ14世と同様「美力は誰もが身につけられる武器です。

周囲から関心のもたれる魅力ある自分に十分変えていくことができるのです。

それに気付いた人は、誰でもです。

まずは、姿勢から、改善していきましょう。

image by: Shutterstock

 

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