東大タレント・木村美紀が語る、親に「やる気」を引き出されたある行動

 

大学時代に所属していた研究室のOB・OG会がありました。

大学の学部4年生~大学院の修士1・2年~博士1・2・3年まで。私は、薬学部のまったく同じ研究室に6年在籍していました。たくさんの思い出がつまった研究室。この研究室に出会わなければ、今の私は存在しえない大事な場所。

その研究室で教授をつとめていらっしゃった先生方が、1名は傘寿、1名は古希をお迎えになったお祝いで、先生方を囲む会が開催されたのです。

というわけで、本研究室の卒業生のみが何十人も集まりました。私は2年前に卒業したばかりで最も年齢が低い未熟者でしたが、幅広い年齢層の卒業生が交流する場ということで、先輩方のお話を伺えて、とても貴重な経験でした。

大学、企業、研究所、官庁など、第一線でご活躍の方々。教員・研究者として、学問をリードする偉大な方々

薬学部出身ということで、薬学の研究を続ける方々も多い一方、文部科学省や証券会社などでお勤めの方も、研究室で培った専門知識をいかしながら、お仕事をなさっているようでした。

ここにきて、自分の10年後の姿がイメージできました。今の大学教員としての仕事を続けた先に、いったい何がみえるのか。いったい何を求めるのか。

年齢のかけ離れた大先輩方と交流する時間をもつことで、大先輩方の背中をみながら目標ができて、新しく道標ができていく

社会に出てからも、たてのつながりは強固なので、関係が続くという意味で恵まれている環境に感謝です。世代をこえて集まる場に参加できるのは、本当にありがたいこと。

このOB・OG会は、さらに家族連れもOKで、ご夫婦で出席なさっている方々や、お子さんを同伴なさっている方々がいらっしゃいました。

小学生くらいのお子さんが、オレンジジュースを飲みながら、母親と一緒にちょこんと座っている。その姿をみて、胸が熱くなりました

20年くらい前の自分をみているようで、懐かしく、「ああ、これだ……」と昔の記憶がクロスする。

小さい頃に憧れを抱いた同窓会に、自分が今いる。いつか私も家族ができたら、家族を連れてきたいなぁと、淡い願望が心に浮かんでは消えて。

同窓会は、いわば、1日でできるタイムスリップの疑似体験。子供に将来の姿をイメージさせるには、絶好の場所ではないでしょうか。

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