なぜ「パズドラ」は未だに人気なのか? ガンホーの戦略をMBAが分析

 

まとめ(戦略ショートストーリー)

幅広いスマホゲームユーザーをターゲットに「長くユーザーに楽しんでもらうノウハウ」に支えられた「長い期間、楽しめる」、「無課金でも楽しめる」という強みで差別化を実現しています。

積極的にTVCMを展開することで認知度を高めるとともに、無料で試してもらい、ゲームの面白さ(パズル+RPG)を体感してもらうことで消費者の支持を得ています。

■分析のポイント

「ロングテール」

ガンホーは平成27年度の決算で減収減益となったことを公表しています。前年と比べて

  • 売上は、約1,730億円→約1,543億円
  • 営業利益は、約942億円→約724億円

となっています。主な原因は、「パズドラ」の売上減となります。

ガンホーの売上の約9割を「パズドラ」関連の売上が占めていますので、「パズドラ」の売上が下がるということは、ガンホーへの影響が非常に大きいということですね。

単純に「パズドラ」の人気が落ちてきたということで終わらせずに、もう少し深堀りしてみます。

2016年1月から3月期の決算説明会において、森下社長が「一つ一つのゲームをロングテールで育てていけるというのが我々の一番の強みだと思います」とコメントされています。

森下社長は「ロングテール」を「息の長い」というような意味で使われているように見受けられますが、もともと「ロングテール」とは、売れ行き順に商品を横軸に並べ、販売数を縦軸にとったグラフを書いた時に現れる人気のない商品が並んだ長い「しっぽ(テール)」のことを指します。

イメージ図はこちら↓

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例えば、Amazonではこの長いしっぽ(人気のない商品群)が、全体の売上の3分の1を占めているようで、重要視されています。

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