でも、どうしても目先の利益が欲しくてついつい煽ってしまいがち、焦らせてしまいがちという、セールス体質になっている人が抜け出すならば、冒頭でも書いたように、
「煽ると、レベルの低いお客様しか集まらない」
ということを強く意識するといいでしょう。
売上金額を見るのではなく、
「良いレベルのお客様に向いているか」
ということを常に見るようにするのです。
レベルの高いお客様が集まるような商品ほどレベルが高いのだ、と思っておくと、自分たちの事業のレベルを高い位置に置きたければレベルの高いお客様に認められなければなりません。
レベルの高いお客様は、
「ほら、あなたはそんなレベル低くていいんですか?」
というような煽りには、全く動じません。
そんな人たちに見向きもされない商売や情報発信は、いつまで経っても向上していきません。
でも、レベルが高いお客様とは言っても、煽ってもなかなか動じないような気難しい人はお金を払ってくれないじゃないか、と思う人も多いかもしれません。
それでいいのです。
気難しい人は、そう簡単には心を許しません。
だからこそ、自分がレベルの高い事業者であれば、自分だけには心を許してくれる、そんな可能性を秘めている人たちなのです。
つまり、お客様も高いレベルの方々で、自分たちも高いレベルを目指しているのであれば、そこには認め合えるかどうかという緊張状態で、お互いを高め合う切磋琢磨が生まれます。
そうすると、自分たちは、他の事業者が追いつけない高い位置へと上り、その高い位置にいるお客様の信頼を一手に引き受けることになるのです。
そんなステージで認め合っていける商売は、必ず「気持ちの良い商売」となります。
そこを目指さない限り、ずっと「気持ちの良くない商売」に悩まされ続けることになります。
特に小さな規模で事業を始めるには、そのような意識が必要です。
レベルを低くするのは、いつでもできます。
しかし、レベルの低いところから始めると、高いレベルで認められるのは難しくなります。
いつ、意識を切り替えるかが大事です。
それはもう、早ければ早いほど、つまり今からもう意識を切り替えるべきなのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- お客様を煽ること、焦らせることにつながる、「自社では今後使わない」という言葉を、ノートに列挙する。
- 自社が望む「レベルの高いお客様」とはどのようなお客様か。ノートにまとめる。
※本日の「今日の発想源」はいかがでしたか?ぜひ実践した意見や感想を、筆者までお伝え下さい。
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