3年も働いたのに何の専門性も身につかない人は転職などできない

 

マクドナルドで3年間バイトしたって、それはそれで専門性が身に付きますよ。フィレオフィッシュを一口食べた瞬間に、そのポーション(白身魚のフライね)が揚げてからどれくらい時間が経っているのか、ショートニングはどれくらい劣化しているのか、バンズ(パン)のスチームの具合が適度なのかどうか、という判断が出来ますから。同様にビッグマックを食べても、レタスの量は規定通りなのか、バンズの焼き加減はどうなのか? なんてことが分かるというのは、これは立派な専門性ですから。

セブンイレブンのバイトだって、あそこはその意味では日本で最先端の流通業なんですから、学べることはたくさんあるはずなんです。弁当の発注ひとつにしたって、効率とか、未来予測(来客数の予測)とかがシステムとしてキッチリ出来上がっているはずなんですよ。そこで真剣に働けば、自分が将来流通業で仕事をした時に、応用出来るノウハウが蓄積されるはずなんです。なんたって、セブンイレブン以上に進んだ会社は無いんですから、中小の流通業はセブンイレブンのノウハウを転用するだけで、生産性が上がり、エラーが減るはずなんです。

つまり、仕事というのは、どこでどのような仕事をやっても、(それが横展開出来るかどうか、汎用的かどうかは置いておいて)何らかの専門性が身に付くのが当たり前なんです。もし3年も働いているのに、そのアピールが全く出来ないのであれば、それは頭を使って仕事をしていないという証明みたいなもので、そういう人を採用しちゃダメなんですよ。そういう人って、能動的とか、自発的とか、自律的という概念の真逆に位置していますから。

逆に言えば、そういうことを意識して仕事をすれば、3年でいっぱしのプロになれるということです。正確に言えばプロらしく見えるということで、新社会人になる人は、まずはここを目指すべきだと思うんです。だってこれが出来ないと転職に困りますし(私ならそういうおバカちゃんは採用しませんから)、これを目指して仕事をするだけで他の人の数倍の速度で成長出来ちゃうんですから。

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