断捨離なんて甘い。メモに書き出せない持ち物は今すぐ捨てよう

 

「七つ道具」という言葉がありますが、1つしか使わなくても七つ道具は常に持っておく、という意識の人は、かなり好きです。

でも、一番ダメなのは、何も考えずに大量の物を持ち歩くタイプの人です。こういう人はけっこう多くて、えらく大きなカバンを持ち歩いているのに、中身を見ると、自分が把握していない物がたくさん入っているのです。何かに備えて入れてあるというわけではなくて、何も考えずにどんどん物を中に入れて、知らないうちに増えちゃってた、というタイプ。これは、ゴミを運んでいるのと同じことです。

旅行に行く時にでも、大きなスーツケースにあれやこれやと詰め込んで行って、旅行先では全く使わずに、帰ってきてケースを開けて「あ、これ持って行ってたんだ」と初めて気づく、という場合も同じことです。自分が把握していないものが入っているというのは、それは使いようのないゴミと同じなのです。

カバンだけではなくて、家の押入れのような大きな空間もそうですし、財布の中身のような小さな空間でもそうです。中に何が入っているかわからない段ボールが押入れや納屋の中に山積みになっているとか、財布の中にいつのものか分からない領収書がぐちゃぐちゃに入っているとか、そういう人たちも同じです。

そこに存在するものを把握できていない、というのは、この上ないムダです。

断捨離ブームが来ましたが、いくら断捨離をしたところで、存在するものを把握する意識がなかったら、またモノがどんどん増えるだけです。だから、モノを持たないとか、モノを捨てるとかいう話は、何よりもまず、「モノを把握することから始まるのです。

モノを捨てるのは、把握するモノを少なくすることでより把握しやすくする、という意味です。モノを捨てたから、もう把握しなくてもよいということではないのです。

把握するからこそ、捨てるべきモノがわかるし、残すべきモノがわかります。まずは、自分のカバンの中、自分の机の中、自分の財布の中などを、きちんと把握しているかどうかを確認してみましょう。それで、自分の把握度を知るのです。自分が把握していない持ち物は、どれだけあるでしょうか?

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • ノートに、「自分のカバンの中」「自分の机の中」「自分の財布の中」に入っているモノを、一つずつ思い出して、図に描いて再現する。
  • 実際にカバン、机、財布を確認してみて、答え合わせをする。ノートに書けなかったモノは、思い切って捨てる。

image by: Shutterstock

 

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【著者】 弘中勝 【発行周期】 日刊

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