なぜ、若いときに貧乏を経験した人は人生が豊かになるのか?

 

資本主義社会でおカネがないというのは、無力感というか無能感を掻き立てるものですが、それでもおカネに困ったことがない人よりは、長じてから上手く世間を渡れる人間になれる気がするんですよ。もちろんその期間にも依りますがね。カネが無い期間が長すぎて、世の中や世間に拗ねるような態度が当たり前になっちゃったら、それは行きすぎだと思うんですけど、おカネの味をちゃんと知っているってのは、身を持ち崩さないための条件のひとつだと思うんですよね。

おまけに若いうちって身体と脳みその自由が利くじゃないですか。そうするとおカネがなくても代替策はいくらでも出て来るんです。私がやったみたいにバイトを4つ掛け持ちをするなんてのは、若者だけに許された手段ですから。これによって自分の限界を知ることが出来たりして、こういうのも将来効いてくるんですよ。

メリットはまだあって、おカネが無いってことはおカネに対する感度が上がるということで、その結果学校では習わないおカネに対する知識が身に付くんです。その最たるものが金利で、1%の違いがどういう未来を作るのかなんてことは学校では教えてくれないんですよね。この流れでは、黒いオトナが掘る穴ぼこの見分け方なんてのも、長じてある程度のおカネを動かせるようになってから、そのメリットを理解しました。世間知らずなボンボンって、この落とし穴に嵌まって一発退場になったりするんですから怖いモノです。

print
いま読まれてます

  • なぜ、若いときに貧乏を経験した人は人生が豊かになるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け