低迷する韓国は、「数年後の日本」の姿。復活できないのは儒教制度のせい?

 

高城剛さんの回答

まず、最近もフィリピン留学について多くのご質問を頂戴していますが、あまりご返信しておりません。それは、ここ2年ほどで爆発的に学校や校舎が増え、適切なお答えができないと感じているからです。そしてついに、英会話学校がOJTと称して日本人を違法就労させていたことがフィリピン当局の目に止まり、逮捕者を出すまでになりました。

いま、フィリピン留学に必要なのは、学校数が増えてしまい玉石混合状態ですので、ドラスティックな学校評価のような指標や書籍が求められていると感じます。個人的な体験談ではありません。このままではあと数年でピークアウトしてしまうでしょう。

さて、ご質問。日本より数年先を行く韓国の姿は、日本の数年後だと思います。韓国はグローバル化に失敗し、米国の経済植民地になってしまいましたので、「狩場」になっています。

それだったら、狩られるより狩る側にいたほうがよい、ということで、多くの韓国人は米国や海外を目指すようになりました。そのために、真剣に英語を習得しようとするのです。このような状況は、日本でも遅れて同様に起きることになります。

ちなみに、韓国経済が「まだ」いいのは、15年ほど前に海外から帰国した人たちの起業やプロダクトです。この人たちがいなければ、韓国はもっと悲惨な状況になっていたでしょう。

これも日本は同じです。日本があっという間にダメになって、そこから立ち上がれないか、それとも踏ん張れるかどうかは、海外からどれくらい優秀な人たちが戻ってくるかにかかっています。

そして、僕は戻ってこないように思います。なぜなら、「中の人」が「外の人」たちが戻ってくると都合悪いので邪魔するからなんです。本当に困った問題ですが、「中の人」にも生活がありますからね。すなわち、内戦がはじまるのですが、実はもうはじまっているのかもしれません。

そして、中の人たちがシステムの根幹にいる間は、韓国も日本もよくならないでしょう。自著にも書きましたが、要因は儒教制度だと僕は思います。

 

takashiro

 高城未来研究所「Future Report」
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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