(2)エコ
エコに関する食のトレンドは以下のようなものが挙げられている。
商品ラベルの透明性
Transparency in product labelling
これは健康とエコの両方に関係するが、商品ラベルに産地や取引基準、カロリー表示を徹底するようになるとの予測。
ホールフーズの場合、2018年1月から、ツナ缶に使用するツナは1本釣りのツナのみ使用。
9月からは取り扱う全商品にGMO(遺伝子組み換え)情報を提示。
また、ベンダーで提供する食事にはすべてカロリー表示をする・・・等々徹底していくという。
根っこから茎まで
Root-to-stem
食材を無駄にしない運動(英語では、anti-food-waste-movement)により、例えば、根っこから茎といった硬い部分であってもシチューに使うなど工夫して食材のすべてを使い切り無駄を無くす動きが広まっている。
形の悪い食材を専門に配送するベンチャー企業も出ている。
(ご参考)
●Imperfect Produce
ハイテクな偽肉
High-tech faux meat
野菜から作ったお肉などハイテク技術で作られた美味しい偽物のお肉が増加。
健康に良いというだけでなく、動物や環境保護の観点からも、お肉に頼らず野菜で代用する動きも広がっている。
また、肉だけでなくお寿司にも使える野菜やフルーツからできた偽マグロや、ミルク、ヨーグルトなども増加が見込まれているという。
以前、ブログでご紹介した「Beyond Meat」も野菜で作られた偽肉。経済誌Fastcompanyが選ぶ2017年のもっともイノベーティブな企業の1社にも選ばれている。
(ご参考)
●ホールフーズでみる日本の食文化の影響
・・・というように細かな動きはいろいろとあるものの、大きくまとめると、『健康』と『エコ』の2つのトレンドが2018年の食の世界では注目されていくようだ。
健康もエコも、なんとなく日本人にとっては得意なジャンルのような気がするので来年大きく飛躍される日本人の方も現れるかもしれない。
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