【書評】小室哲哉も「殺された」日本滅亡に導く道徳自警団の正体

 

「経済が長期にわたって停滞すると、その人間の動物的本能である功利的な部分が鈍感となり、ひたすら他者の不品行や粗探しに躍起となる。このような現象は経済の拡大によってすべて解決する」のだという。「道徳自警団」というネーミングを含めた問題提起と解決法のセッティング、その傾向と対策も著者の発明である。何だかマッチポンプみたいな気がしないでもないが(スマン)。

著者は力説する。「貧乏でも幸せだ」というのは異常な価値観である。「カネがあれば幸せという前提に立ち返れ。ある程度のカネで個人的問題の殆どが解決するという、シンプルで当たり前な価値観の前提がないと、社会がおかしくなる。……道理である。「この国にはほかの国に比べて異常に居丈高な消費者が極端に多いと思う」という意見にも激しく同意するものである。

その後小室哲哉が「道徳自警団」の週刊文春に殺された。小田嶋隆は、「文春砲の罪は、個々のパパラッチ事例よりも、『人民裁判というのか報道リンチをコンテンツ化してしまったところにあると思っている」と指摘している。古谷経衡を「マッチポンプみたいな」といってスマナンダ、スマナンダ。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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