東北地方の現在の状況
2011年の東日本大震災により、日本列島の地下の様相は大きく変わってしまいました。この地震で東北地方は大きく東に動き、東日本は大きく東西に引き伸ばされてしまったのです。
つまり、東日本では、火山噴火の準備に必要な地下での圧力低下があり、マグマの中で発泡現象が起こりやすくなったのです。地球にとって、地震後の7年というのは一瞬の事で、東日本大震災の影響(たとえば余震活動やそれに誘発される火山噴火)は100年のオーダーで続くのです。
次の図は2011年3月以降に発生したマグニチュード7以上の地震(7.4以上の地震は発生日などを記入してあります)の分布です。
本震がマグニチュード9という事は、地震学のこれまでの常識では、最大余震はマグニチュード8が予想されるのです。ところが、現時点での最大余震は、マグニチュード7.6で、まだ最大余震は発生していない可能性が高いのです。
DuMAでは、このような地震や火山噴火に関する正しい知識の啓発活動にも力を入れています。そしてニュースレターやウエブを通じて、最新の情報発信に努めていく所存です。(長尾年恭 DuMA/CSO)
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