ネットの議論はとても不毛
このもっとも分かりやすいのが「ネットでの議論」でしょう。
いえ、議論とすら呼べない「ものすごい言いがかり」をつけてくる人がたまにいますね。これもまた、「戦いの本能」だからです。言いがかりをつける人は、もう突然に脳内がバトルモードで燃え上がっているのです。
そのため、どんな正論や説得を繰り出そうとも、相手は決して聞く耳を持ちません。曲解したり、聞こえないふりをしたり、また読み違えたり、論点をずらすなどして、もうエンドレスに議論をふっかけてきます。だってしょうがありません。その人の中では「負けることは死を表す」わけですから。
ちなみにその人を「言い負かそう!」「説得しよう!」と思ったとするなら、それはあなたの中にも、その「戦いの本能」の炎が燃えかけているということ。重ねてこの場合、もう「勝利」なんて存在しません。
物理的なバトルなら、攻撃を当てれば相手は黙りますが、議論は違います。なぜなら「聞こえないフリ」とか「理解しないフリ」をすれば「無敵」だからです。本気でやめさせたいなら、殴るしかありません。いえダメですけども。
まずは相手を受け入れよう
何にせよ、誰かと議論したくなったときに「論破」や「説得」しようとするのは、かなりハード。相手にある「戦いの本能」のすべてを真っ正面から受け止め、その上で、それ以上の炎の勢いで屈服させないといけません。めっちゃ大変です。
それより重要なのは、とにかく相手の話を受け入れてしまうこと。
「そうですか…! 確かにそうですね…!」
「ありがとうございます。参考になります…!」
など受け入れてしまえば、相手の炎も行き場をなくして「えっ…」と静かになっていく可能性もあります。
その上で「なるほど、ただ自分は▲▲と思ったのです」など、添えるようにホンネを伝えれば、相手は「そうか、そういうことだったんですね…」など静かになっていく可能性もあります。もちろんその上で再度またゴォッ! と燃えるなら同じことを繰り返すか、ブロックしかありません。