鯛焼きじゃなくて鯉焼き。焼くものを変えたら大ヒットしたワケ

 

たとえば、着物。美容室で着つけをしてもらうか、気つけ教室に通った人でないと、着ることができませんでしたが、いまはマジックテープなどで簡単に着ることができるようになっています。これにより、浴衣を着る女性が増え、京都などでレンタル着物のお店が増えているのです。

いま、立ち食いのお店が流行っていますが、これも従来かしこまったお店でしか食べられなかった、フレンチやイタリアン、割烹、ステーキなどを立ち食い形式にすることで、リーズナブルなお店として広まっていったのです。固定観念を捨てて、「立ち食い」にしただけなのです。

他にも、昔からあるもののアプローチを変えただけで新しい市場の広がりに繋がったものもあります。「レトルトカレー」や「サイダー」です。日常的な消費財だったものを、「ご当地カレー」や「ご当地サイダー」として売り出すことで、これまでにない販売経路が構築されました。

また、ウエストポーチを斜め掛けにした「ボディバッグ」や蜜ではなく、生の果物のソースを掛けたりする「かき氷」なども、使い方や中身を変えただけです。

昔からある定番品をじっくり眺めていれば、たい焼きの進化に見るような、新たなビジネスのヒントがひらめくかもしれません。

image by: 藤田九衛門商店 - Home | Facebook

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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