何が出るかな。サイコロトークは話すトレーニングに最適だった

 

この「話す」トレーニングのために、僕の勉強会では“サイコロトーク”というものを定期的に実施している。僕が6つのお題を用意(このお題は、理念に関すること、学んだ知識の復習などなど)し、各自15分でお題に対しての自分の考えをまとめ、その後、各自がサイコロを振って、出た目の数のお題に対して2分間の時間を使って発表するというもの。

なかなか、15分で自分の考えをまとめ(考える)、2分間発表するのは難しいが、これも回数を数えると、みるみる各自の「話す」スキルが向上していく。サイコロを使う事で、何のお題になるか分からないというスリルを味わいながら、皆楽しく? 取り組んでいただいている。

それ以外には、「話すの反対のスキルで聴くというスキルを高めることも大切だ! 「聴く」というのは、自分から積極的に相手から情報を得たりすることであり、例えば、アルバイトの面談の際等で、「聴く」スキルが高ければ、相手の本当の悩みを引き出しそしてそれを解決し次の目標設定をしてあげる、といったことが可能になる。いわゆる、「コーチング」的なことができるようになるわけである。

これも意識してトレーニングしないと難しい。どうしても「聴く」よりも、自分の意見を「話し」たくなる。しかし、相手のことをより理解するためには、とことん「聴く」ことが大切で、色々な情報がなければ、正確に相手を理解する事ができない。リーダーにとっては、すごく大切なスキルだと思う。

このスキルを高めるために僕の勉強会で行うのは、「ヒーローインタビュー」。スポーツなどで、ゲーム終了後、その日のヒーローがお立ち台に上がってコメントを発する。あのヒーローインタビューの、アナウンサー役をやってもらうのだ。

観衆にヒーローの思いなどを“聴き出す”ことがインタビューアーの役割であり、これを実施しみると、意外に「情報」を相手から引き出すことが難しいかが分かる。また、どんな質問をすれば、相手の考え、意見を引き出しやすいかも、“お遊び形式”でやるので、楽しく? 学ぶことができる。

「学び」はすごく大切だけど、ただ聞いているだけ、ではとてもつまらないし飽きがくる。そうなると、せっかくの「学び」も台無しになってしまう。なので、そうならないよう、僕は遊び的な要素をいれて、少しでも学びの時間を楽しんでいただけるよう、工夫を重ねている。

image by: Shutterstock.com

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