他人を騙そうとして働いたり、なるべくサボりながら高い給料をもらいたい、などと考えていたら、もちろん人格を磨くことはできないと思います。貨幣経済においては、そもそも仕事とは労働をし、その対価として、誰かがお金を払ってくれるものです。お金を払う、というのは誰かの役に立っている、ということです。役に立たなければお金を払ってはくれません。その誰かの役に立つ行為を真剣に誠実にやり抜いていく行為は、人格を高めることにつながるものだと思います。
私は弁護士ですが、ただお金のために働き、なるべく楽をしようとしていたら、生活は堕落し、劣悪な人格者になりそうです。しかし、困っている人の権利を守り、困っている人を助けることに全力を傾け続けるならば、人格が磨かれていくものだと思います。
仕事を通し、人生の修行をすることについて、もう少し考えてみたいと思います。
「俺は、依頼に対して、全力を尽くして遂行する…そして、その結果に生じるすべての責任を追うのも、俺のルールだ…」(ゴルゴ13)
今回は、ここまでです。
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