個人の評価が曝け出される時代
正直に生きるのが一番だよね、というごく当たり前のことを書いたんですが、これにはもうひとつ理由があるんです。
これからの時代って、あなたという個人の持っている信用とか評価が、ドンドン可視化されるようになるんです。というか既にお隣の中国ではそうなっています。芝麻信用という信用情報機関が、個人のあらゆる行動からその人の評価を数値化して、これによって社会生活に直接影響を与えるという仕組みが、ちょっと前から実現しているんですね。
参考:中国人の人生はアリババ次第?信用情報機関「芝麻信用」の格付けが猛威
日本でも最近では、レストランなどで予約をしたのに当日ドタキャンをするお客の情報を共有するなんて動きが出ていますが、ごく近い将来もっとシステマティックにこういうことが行われると思うんですよ。
そういう時代には、ウソに対するペナルティーって今よりも重たくなると思うんですよ。下手したら一度の過ちが、そのあと何年も影響を及ぼすなんてことにもなりかねません。すでにクレジットカードの世界では、その人の利用頻度や月額利用金額や、支払いの状況から、信用度の評価を数値化しているわけで、アメリカなんかではこの数値によってアパートが借りられなかったり、自動車ローンの金利が高くなったりしているわけですよ。
スゴく恥ずかしい話なんですが、20代の頃何度か滞納をしまして、おかげで30歳半ばになるまで、クレジットカードを持てなかったという暗黒の時代が私にはあります。良くこれで留学とかに行けたよなと思いますが、日本とアメリカでは情報のやりとりがないので、助かっただけなんですよね。でもこれもこれからは世界的に一元化されるかも知れませんし、そうなったら国境という概念が益々希薄化しますよね。