言えばどうにかなる店と思われたら最後。嫌な客はここを見ている

 

商品の本質的な良さで売るのではなくて、「最後の一点ですよ」と、煽って販売をすると、後々、不満を覚えるお客様が現れます。「最後の一点だから買ったけど、別に買う必要なんてなかった」と、損をした感覚を覚えてしまうのです。

商品の本質的な良さを伝えられていないので、当然そうなってしまうのですね。それで悪評が立ってしまって、良いお客様が離れていくこともそうなのですが、もっと問題なのは、その売り方で、中途半端に満足してしまうお客様が増えることです。商品の本質的な良さはわかっていないけど、「最後の一点だから」「安いから」「得だから」買う人が出てきだすのですね。

そういう人たちの情報網は、なぜか同じ層の人たちを集めるので、次第にモノの良さではなく、「あの店で買えば得ができる」「あの店なら安く手に入る」と、よくわからないモチベーションのお客様が増えて来ます。

結果として、「他のお客には得な商品を勧めたんでしょ?」「なんで今日は値引きしてくれないの?」「こんなに良いやつなんていらないから」と、接客をしていても、ゲンナリしてしまうお客様が出てきだすのです。

そこで、どんどんお客様の言い分を聞き続ければ、言えばどうにかなる店として認知されるので、余計に悪化していきます。もはや、良いサービスをしようという気力も起こらなくなりますよね。一部の家電量販店業界は、結構この傾向が強いように個人的には感じています。

ですから、本当に自分たちにとって、良いお客様を集めたいと思うのならば、商品にしてもサービスにしても、本質的な良さをわかってもらうことが大事だと思うのです。そして、それに対する適切な対価を払ってもらう。多くも少なくもなく、適切だと感じる価格で提供ができていれば、質の高いお客様は、十二分に納得してくれます。

本当に良いお客様に来てもらうために、あなたなら、どんなことを考えて店頭に立ちますか?

今日の質問です。

  • 自分の思う良いお客様とはどんなお客様ですか?
  • そんなお客様を増やすためには、どんな意識で日頃から接客をしていなければいけませんか?

image by: Shutterstock.com

坂本りゅういちこの著者の記事一覧

様々な接客販売業で日本一の売上を獲得した販売員がお伝えする販売力向上の秘訣!
「もっと売れる販売力を身につけたい……」「スタッフへの指導について勉強したい……」など、接客販売力を向上させるために必要な事を毎日無料で配信中。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 販売力向上講座メールマガジン 』

【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 言えばどうにかなる店と思われたら最後。嫌な客はここを見ている
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け