どこまで「酩酊」?どこから「泥酔」?知っておきたい酔い方の違い

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葬儀司会者として、故人を偲ぶナレーション原稿を日々執筆している瑠璃さんが、メルマガ『瑠璃の葬送日記&葬儀ナレーション例文』の中で展開している「似ているけど、微妙に違う言葉」を紹介するコーナー「ことばのちがい」。今回は、ぼんやりと違うような感じはするものの、確かな違いを説明するのは難しい「酩酊」と「泥酔」。実は、血中アルコール濃度という数値でしっかりと線引き可能な言葉だったようです。

ことばのちがい:「酩酊」と「泥酔」

「酩酊(めいてい)」と「泥酔(でいすい)」はどちらも酔いの状態を表す言葉ですが、その違いを探ってみましょう。

「酩酊」は、「ひどく酒に酔う」という意味を持つ「酩」と、「酒に酔う」という意味を持つ「酊」を合わせた熟語です。すなわち「酩」「酊」どちらも酔うという意味を表している同義語です。

酩酊状態では、歩くことは出来るものの、安定的ではなくふらついた状態(いわゆる千鳥足)となります。

次に「泥酔」ですが、「正体をなくすほど、ひどく酔うこと」という意味です。その場で歩けなくなって座り込んだり、倒れ込んだり、室内、屋外お構いなく寝てしまったり、呂律が回らなかったり、意識がしっかりしていなかったりします。

ちなみに、それ以上ひどくなると「昏睡」(=こんすい)の状態にまでなり、最悪の場合死亡することもあります。

さて、酩酊と泥酔の違いですが、これは酔いの段階の違いであり、アルコール血中濃度にてそれぞれの状態が明確に定義されています。

酩酊は、血中のアルコール濃度が0.16~0.30%の状態を指します(瓶ビールなら中瓶3~6本分相当)。泥酔は、血中濃度が0.31~0.40%の状態を指します(同じく中瓶7~10本分相当)。

酒は飲んでも飲まれるな、です。皆さまもどうか、お気をつけて。

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