上司の機嫌で評価が決まる日本企業でフェアな評価などできるのか

 

定義がなければ自分で作る

「うちは完全にメンバーシップ型だし、上司は気分で評価を変えるし、どうしよう…」という人もいますよね。

そんな方は「自分の仕事の評価軸を自分で作る」というチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。あえて自分で自分の仕事を数値化してしまうのです。「提案書は毎回3日以内に提出」と期限を切ってみるとか、「毎日3回以上社内SNSに投稿する」とか、いろんなアプローチがあります。

「わざわざ自分を追い込むようなことをするなんて!」とお思いになるかもしれませんが、自分を客観視することができるいい機会にすることもできます。また、「価値のある仕事」を上司と話し合う、いいきっかけにもなります。

まったく上司の考える方向性とマッチしていなければ、別のアイディアに変えればいいでしょう。

「自分の仕事を数値化する」というのはキャリアアップする上でも非常に効果があります。なぜならば、その数値化されたデータは、すべてレジュメに記入できるからです。

「私の強みは粘り強いことです」と自己紹介するよりも「提案書は確実に3日で仕上げて顧客に提出可能、そしてその商談の勝率は7割以上」と自己紹介された方が、はるかに説得力があります。

よりよいキャリアを積むためには、説得力のある数値が最強の武器になります。

具体的な数字や指標を話す習慣

自分のスキルや実績を常に数字に置き換えたり、何らかの指標を定義してその数字を騙ることができるようになると、市場での評価がとても高くなります。

先日、「転職あんてな」というブログを書かれているmotoさん(http://twitter.com/moto_recruit)とお会いしたのですが、本当に数値化の名人という印象を受けました。ご自身の客観視や数値化を見事にしながら、32歳で5社目の転職を「年収アップをしながら」成功されています。

ボクとはずいぶん年齢が違いますが、motoさんのお話には、とても共感しましたし、自分はまだまだ数値化や客観視が足りないな、と感じました。こういう好影響を与えてくれる方にお会いするのも、自分の成長には大事ですね。

Motoさんとの会話で印象深かったのが、あいまいな表現がなくて極めて明快に数値化された情報が多かったことです。まず皆さんに試していただきたいのは、自分の発言のあいまいな表現を数値に置き換える習慣づけです。

「いつも」が週何回なのか。「みんな」が母数何人いる中の何人なのか。「たくさん」が全体の何%なのか。

つい口に出る「あいまいな表現」を数値化しようと思うだけでも、いいトレーニングになります。

どんなふうに数字を読み取るのか、そしてそれをどうやって武器にするのか、このメルマガでも機会があれば紹介したいと思います。

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