好き勝手物作りを楽しめる。「エンジニア天国」な会社を考える

 

そこで、私なりにどんな会社だったら、そこで働きたいかを、思いっきりわがままに考えてみました。

まず第一に、そこには超一流のエンジニアだけを集めます。100人のエンジニアがいれば、上位3%ぐらいです。それも、0から物作りをするのが大好きで、マネージメントや会社経営には興味のない人たちです。ベンチャー企業の創業メンバーとして働いていたけれど、会社が大きくなって、CTOとして人を使うのが嫌で辞めてし待ったような人たちです。

彼らには、会社に来ても在宅でも良いのですが、日々好き勝手なものを作ってもらいます。必要な機材やツールは会社が提供し、とにかく、「目に見える形」のプロトタイプをどんどんと作ってもらいます。一人で作っても良いし、チームを組んでも結構です。Slackなどを活用して、出来るだけ全てオープンな形で進めます。

「見た目」を良くするための、デザイナーも会社側が用意します。パテントも必要に応じて、取得してもらいます(弁理士は常駐で雇った方が良いかも)。

そこには、様々な市場に詳しいビジエス側(営業、マーケティング、オペレーションなど)の人もいて、「こんなものは売れるかな?」「こんなニーズはあるかな?」「儲かるビジネスが作れるかな?」などの相談に乗ってくれます。大企業のいわゆる「研究所」は、間に開発部門が入るために、どうしても市場との距離が生まれてしまうので、この機能はとても重要です。

月一ぐらいのペースで、プロトタイプの発表会があり、作っているものを他の人たち(エンジニア+ビジネス)に見せ、そこでもフィードバックをもらいます。

そんな中で、「これならば売れそう」というものが出てきた段階で、商品化へのプロセスが始まります。外部のエンジニアを活用して商品化を進めるケースもあれば、プロトタイプの段階で、(商品化のパートナー探しの)営業に回るケースもあります。ここで外部のエンジニアを使うのは、会社を必要以上に大きくしたくないし、エンジニアの質だけは絶対に下げたくないからです。

プロトタイプを作ったエンジニアは、製品化が完成するまで関わっても良いし、全く別のプロトタイプ作りを初めても良いので、とにかく自分のクリエイティビティを最高に保った状態で、物作りを楽しんでもらいます。

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