米国人が驚く日本の凄さ。「自粛」というコロナ拡大防止策の特性

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海外とは異なる新型コロナウイルスの「感染拡大防止策」を提示して見せた、我が日本。国内でも意見の分かれるこの策は、親日家の外国人からはどのように見えているのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、日本について深い理解を示す元海兵隊で歴史研究家のドイツ系アメリカ人、マックス・フォン・シュラー氏が、現在の日本について語った言葉を紹介しています。

危機の時代を生きる日本人へのメッセージ──マックス・シュラ─氏

日本在住の親日家でもあり、日本文化への深い理解から、この激動の時代の中で日本が持つ使命、とるべき具体的な方策も積極的に提言してきたマックス・フォン・シュラ─さん。WEB chichiでの特別連載も最終回(第4回)を迎えました。

本日はその連載第4回から、マックスさんの日本人へのメッセージをご紹介させていただきます。

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何より私が伝えたいのは、日本人が日本人としての特性、自国の伝統や文化の素晴らしさに気がつくことです。その日本人の特性は今回の新型コロナウイルスの感染拡大を「自粛要請」という世界でも例を見ない方法で乗り切ったことにも表れています。

例えば、ある居酒屋がコロナ禍でお客さんを呼べないために、お昼にラーメンをつくって提供していました。つまりどんな状況でも「いまあるもので何ができるか」をごく自然に皆が考えて行動しているのです。

幕末にペリーがやってきた時も、日本人はすぐにそれらの技術をコピーして、あっという間に世界の大国へと成長しました。正直、欧米人はそうした日本人の力を称賛と共に恐れています。

それから、このコロナ禍においては、海外からの観光客や大型のショッピングセンターに頼るのではなく、昔からある商店街やローカルなコミュニティーの中で生活を成り立たせていく社会を構築することも必要だと思います。鎖国をしていた江戸時代を調べてみると、まさにそうしたローカルな経済、コミュニティーの中で人々がお互いに助け合い、幸せに暮らしていたことが分かります。

日本はアメリカの真似をする必要はありません。皆さんが素晴らしい世界の先進国、自由の国だと称賛するアメリカは、いま民族や性別を異にする様々なグループができ、国家が、人々が分断され、崩壊の危機に瀕しています。

これから厳しい時代が押し寄せてきます。日本人はいまこそ目覚める時です。長く日本に暮らしてきて実感するのは、日本は世界で最も力を持った国であり、私の知る限り日本人は世界で最も革新的な民族だということです。

日本人はこの国、この大きな家族を自分たちの力で守らなければなりません。これが心から日本を愛する私からの最後のメッセージです。日本の明るい未来を私は信じています。

image by:settsunokami / Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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