「居酒屋は若者がいて危険」と定食屋で酒盛りする老人たちの実態

 

一方、感染防止対策が徹底しているな…と思ったお店もあります。いつもよく行っていたバイキング形式の自然食のお店に、久しぶりに行きました。広々していて、天井も高く、外に面して換気もしやすいので、空間はだいじょうぶだと思いました。ただ、だいぶ叩かれたバイキング形式ですから、どんな感染防止対策をしているか気になりながら…。

入り口での検温や手指消毒はもちろん(専門のスタッフが手指消毒をするまで確認しています)その後、入り口で店内の利用ルールの説明があります。料理や飲み物を取りにいくときは、マスク着用、トング、ボタン等の機器を触るときはポリエチレンの手袋をする順路に従って料理を取り、人との間隔を空ける飲み物や料理を追加するときには、常に新しい食器を使用する…と。そして、密にならないよう、ひとテーブル空けて席をとります。まとまった席を多人数がとることができないようになっています。

ここまでは、やっているところは他にもあると思いますが、このレストランは、感染防止対策がちゃんとしていると思ったのは、ルールが守られているか、チェックしている人がいることです。うっかり、マスクをするのを忘れて飲み物を取りに行く人がいるとちゃんと注意をしているのです。お客さんに注意をするというのは、結構たいへんなことです。うっかりは誰にもでもあることです。黙って飲み物をとる間ぐらい、マスクがなくても問題ないんじゃない…と見逃したくもなりますが、それも逃さないで、注意をしているのです。たぶん、お客に注意をする仕方も心得た専門スタッフだと思います。

やはり、感染防止を徹底するには、ちゃんと、お客に注意ができないとだめだと思います。それができていて、初めて安心して利用できます。「感染防止徹底宣言ステッカー」を貼って、感染防止をしています…といっても、それを徹底するために、ちゃんとお客に注意しているお店はどれほどあるでしょうか。グループでわっと来たお客に、まとまって座ると密になってしまうので、席を分けて座って…と言えるでしょうか。飲んで盛り上がっているお客に、飲食をしていないときはマスクをして、小声で話して…と言えるでしょうか。

接客を伴うお店の従業員の方の声として、

  • お客にマスクを外せと言われ、外さざるを得なかった
  • 入り口で検温を拒否されたが、入店を断ると騒がれそうで断り切れなかった

そういう話を聞きます。お客商売で、お客に注意をしたり、要望を断ることは、たのしみたくて来ている人の気分を一瞬で損ねるので、簡単ではないと思います。でも、それが、自分たちはもちろんルールが守られていることを信じて来店した他のお客を、危険に晒すことにもなるのです。

日常、コロナ対策を徹底していたにも関わらず、感染してしまった知人は、たぶん、夫婦で行った飲食店で感染したんだろう…と。こちらは、夫婦2人で静かに飲食するつもりでも、後から大人数の人が来店して密になってしまい、飲んで盛り上がっている中に陽性者がいたら、簡単に、他のグループにも飛び火するのです。

その方は言います。一応、マニュアルがあって対策している風でも、お客に注意したり、断ったりできないお店はNG、そして、声の大きい酔い客がいるお店はNG。感染したら、本当に大変だから、一瞬の気のゆるみに注意をして…と。

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