盗難や個人情報ダダ漏れも。マンションで「置き配」その危険性とは?

 

経済産業省と国土交通省が立ち上げた「置き配検討会」は、これに対して「管理組合による総会の普通決議による運用方法に関する合意を行うことが望ましい」とし、住民は「そのマンションのルールに留意して実施する必要がある」としています。

まあ、当たり前と言えば当たり前の見解です。じゃあ、そう言われて管理組合はどうするんですかね。なかなか置き配を正式に認めるということにはならないと思います。

今までも、生協の配達物等は、暗黙の了解で、しばらくの間、共用部分に置かれている実態もあります。

共用ローカや階段は、多くの人が利用する避難路であり、そこに荷物が置かれている状況は、消防法上も問題だと思うのですが、「置き配検討会」がまとめた『置き配の現状と実施にむけたポイント』の中では、「共用部分に、宅配物、生協配送など、避難の支障とならない少量または小規模の私物を暫定的に置く場合は、長期放置や大量・乱雑な放置等を除き、社会通念上、法的問題とならないと考える」とわざわざ書かれていて、ちょっとびっくり…。

そうなんですか? 小規模なら私物を置いていいんだ…消防点検で指摘されていたのは何だったんだ…と。業界からの要望で、管理組合に置き配を認めてほしい…がにじみ出ているような見解に思えます。

でも、どのくらいのものなら避難のじゃまにならないか、暫定的って、どのくらいの時間なのか、暫定的が、しょっちゅうで、結果、常に何かが置かれている状況でもいいのか、ルール化するのは難しいと思います。でも、同じ共用部分でもポーチやメーターボックス内なら、短時間なら置いてもいいんじゃないかな…と。他の住民の邪魔にならないし、玄関前に置かれると、その住戸の方が火災等で避難するときにはじゃまになりますが、置き配したとき、家の中には誰もいないわけですから…避難を妨げることもないのかな…と。

ただ、これもルール化するのは難しいと思います。

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