コンビニの逆を行く。大阪・京橋のパン屋が24時間営業を続ける理由

 

そして、どの時間帯でも、来てくれたお客さまに喜んでもらうために、さまざまな工夫とサービスを考えたのです。まずは、いつ来ても品切れのないように、棚をいっぱいにすること。しかも、シビアな大阪人のために安くすること。高齢者が買いやすいように、食パンは少量でも販売すること。頻繁に来てくれるお客さまを飽きさせないように、常に新商品を出し続けること。人気がなくても、買ってくれるお客さまがいる限り、作り続けること。

1日に2個しか販売しないパンもあります。夜8時半を過ぎると、残った調理パンはすべて半額にします。焼きパンは詰め合わせにして、120円で販売します。これを目当てにやって来る固定客も多くいます。

これほど、お客さまのことを考えているパン屋さんが、他にあるでしょうか。商売のセオリーとしては、ターゲットを絞り込むべきなのですが、地域住民のすべての層に喜ばれるように努力し、成功しているのは、お見事と言うしかありません。末長く続くことを願います。

image by: im_Chanaphat / Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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