ロシアの進軍は不可避だったのか。今ふり返るウクライナ侵攻前夜

 

言いたいことは色々あるのですが、この間、ロシア軍が展開する状況の中で、侵攻があるのか、侵略的な攻撃ですね、それが起こるのかどうかについて色んな人が色んなことを言っていましたけれど、それはこのデモクラTVのなかでも、きょう(本会議プレイバックで)ご紹介するところでも議論されているのですが、(侵攻は)「ないだろう」という見方が基本的に強かったですね。そんな馬鹿なことはしないだろう。ただ、偶発的に戦闘が始まって、それが大戦争に発展してしまうことがあるのだよ、という言い方をみなさんされていた。私自身も聞かれればそのように答えていたと思います。もし聞かれれば。戦争の歴史にはそういうことが多分にあるので、でも、今度のことを観ていると、「そこまではやらないだろう」、何か落としどころがあって、東部二州の独立をウクライナの政権が認めるとか、そこから先は外交交渉で、何かが決まり、とりあえずいったんは平衡状態が訪れるだろう、軍隊は撤収するだろう…くらいに思っていた人が多かったのですが、それはそうならなかった。

実際に戦闘が始まった。

そうすると、これはどう考えても偶発的な戦闘ではないですよ。偶発的には起こらなかった。偶発的にではなくて…。もちろん、戦闘に至らない可能性もあったのかもしれませんけど、欧米の反応、ウクライナの反応がこうであればこういうふうにいくと、戦闘に至るコースがあらかじめ想定されていて、そのルートに乗って実際に戦闘が始まった。ロシア軍が攻め込んだということだと思うんですね。専門家も、専門家でない人も、この問題で戦闘は起こらないだろうと見ていたし、あるいは戦争が起きるんだと煽るのは良くないというようなことを言っていた人もいますよね。

それは間違いでした。(『uttiiジャーナル』2022年2月27日号より一部抜粋、続きはご登録の上、バックナンバーをお求めください)

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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