ここでおさらいをしたいと思います。
コロナ前、私は再三にわたり、事業再生の基本として、次のような流れを説明していました。
(1)リストラ型の再建
(2)それでも追いつかなければ、リスケジュール型の再建
(3)それでも追いつかなければ、私的整理型
(4)あるいは型にハマらない方法(代位弁済、任意売却、債権譲渡などを駆使)
(5)最後の手段が、法的整理
-法的整理にも、再生型と廃業型がある
(6)上記12345と並行して、M&A型との組み合わせも考えられる
と・・・。
例えば、キャラメルコーンで有名な東鳩製菓は、20年近く前に危機に瀕し、上記(6)と(5)を組み合わせました。
つまり、スポンサーをあらかじめ見つけ(丸紅、バンダイ、ユニゾンキャピタル)、同時進行のような形で、民事再生という法的手続きで負債を減らし、また同時進行で、新会社を設立し(東ハト)、そこへ事業譲渡して、スポンサーからの資本は新会社、負債の処理は旧会社、と、こういうスキームをあらかじめ組んで(プレパッケージ型民事再生)、最終的に、無借金で再スタートを切ることができ、現在では優良企業になっています。
このように、事業再生は日進月歩で進化しており、それはコロナ禍においても例外ではありません。実にいろいろな解決方法があります。
(1)リストラ型と(2)リスケ型の組み合わせや、
(2)リスケで一時凌ぎしながら(6)M&Aの可能性を探る、あるいは
(3)私的整理しながら(6)事業譲渡的ないわゆる広義のM&A、
(5)破産するけど(6)事業譲渡で事業と従業員の雇用を守る、などなど、
さまざまな組み合わせも考えられます。
あきらめるのはまだ早い!
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