編集後記
当初、ニュースの見出しをサラッと見ていた際、私は残念ながら注目すらしませんでした。理由は、ニュースチェックをしている間に、生徒が謝罪動画を出したという見出しを目にしたからです。
しかし、その後、同じ活動をする仲間から、段原監督が話したとされる音声が送られてきました。これを聞いて、何が起きているのだ!と色々確認をはじめ、とんでもないことが熊本で起きたのだと知りました。
まさに、よく起きる隠蔽の典型であり、その構造がよく表れている大問題だと思います。
私から見れば、暴行動画を投稿した生徒は、およそその後の処分も覚悟の上でのことだと思います。歪んだ社会の中での、いわゆる告発は「裏切り行為」だとみなされることもあるからです。
そうとうな勇気がなければできないことですし、学校がダメ、先生がダメ、監督もダメというような状態から脱却するにあたって、SNSで動画を拡散することの有効性を示したと思います。
専門家の中には、メディアに出すことや記事にする事、いじめなどを含め暴行などの問題も外に出して外部の介入を求めることを愚行だとする人もいます。
しかし、歪んだ小社会は自ら修正することは不可能ですし、その後また同じような被害者を生み出します。今や、ユーチューバーに相談していじめ問題が動き始めたり、SNS発信で問題が動き始めたというのがニュースになっている時代です。
どうしようもないとき、個人の発信力や著名人からの発信は、今後有効打になると確信しています。
メルマガのご登録により阿部さんの活動を支援することができます
image by: Shutterstock.com