なぜ、サントリーは「企業向け」に自動販売機を使い始めたのか?

Woman buying with a vending machine
 

これまで、自動販売機を設置する時は、人通りが多い繁華街などを中心に置いていましたが、人流が減ってくると、売り上げが減ったり、そもそも場所が限られたりしてきます。

そこで、これまでのように、消費者向けに売ることに加えて、企業向け法人向けに売っていこうとするのが、今回のボスマートです。

昨年から進めていた、企業向けの福利厚生の機会を狙った、“社長のおごり自販機”という企画も全国展開するとのことです。

これは、「社員は、自販機に社員証をかざすと、無料で飲料が手に入る」というもので、「社長にドリンクをおごってもらう」という仕組みを、そのままネーミングしたのも面白いですよね。

企業にとっては、売り物を変えることは難しいですが、このように売れる市場に敏感であったり、変化の中でのチャンスを素早く汲み取る努力をして、「売り先」を追加することで売り伸ばすことができます。

消費者向けのサービスや製品を販売している企業であれば、法人向けにできることはないか?と、発想を転換することで、このような新しい売り先を追加することができますよね。

売れない問題が出てきた時には、流行っている手法を試したり、ITを取り入れたりすることも大事ですが、その前に、今一度自社の環境を見直して、売り先が追加できないか、を、考えてみることが重要です。

それを表す典型的な事例でした。

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