社用居酒屋から脱却へ。サントリー子会社による新業態の飲食店が新時代を作る

 

「焼鳥居酒屋」「鮮魚居酒屋」の進化系

その第一弾は「焼鳥 ハレツバメ」。これは同社の鶏料理業態「鳥どり」から業態転換することを想定して開発されたもの。1号店として「鳥どり 横浜鶴屋町店」が「焼鳥 ハレツバメ 横浜鶴屋町店」となって3月30日にオープンした。50代が主要顧客であった「鳥どり」からミレニアル世代も取り込めるメニュー構成が考えられた。

「焼鳥 ハレツバメ 横浜鶴屋町店」のカウンター席。平面プランは「鳥どり」当時のもので、このほか個室で構成

「焼鳥 ハレツバメ 横浜鶴屋町店」のカウンター席。平面プランは「鳥どり」当時のもので、このほか個室で構成

同店のフードは「鴨串焼き」「季節のおばんざい料理」「鴨出汁せいろ」とおおまかに3本柱で構成されている。鴨串焼きの名物は鴨肉100%のつくねを生から焼き上げる「鴨生つくね」と、鴨肉ロースで焼きネギを巻いた「鴨ねぎま」。串焼きのタレは数種類のしょう油をブレンドして有馬山椒を利かせている。ちなみに「鴨鳥5本盛り」は1,280円。季節のおばんざい料理は、単品以外にもそれぞれを少しずつ豆皿にのせた「おまかせ冷菜5種盛り」1,380円(以上、税込)もラインアップされている。すべてが野菜で彩もよい。

「焼鳥 ハレツバメ」の看板メニューの一つ「おまかせ冷菜5種盛り」1,380円(税込)

「焼鳥 ハレツバメ」の看板メニューの一つ「おまかせ冷菜5種盛り」1,380円(税込)

ドリンクは有馬山椒をトニックウォーターに漬け込んだシロップとジンを合わせた「ハレツバメサワー」、店舗でヒノキに漬け込んだ特製ウイスキーの「檜薫ハイボール」、そば焼酎に濃厚なそば湯でつくった丸氷を入れて独特の甘みと味わいの変化を楽しむ「蕎麦湯氷ロック」など。

第二弾は「釣宿酒場 マヅメ」。これは同社の魚業態「魚盛」から業態転換することを想定して開発されたもの。1号店として「魚盛 日本橋店」が「釣宿酒場 マヅメ 日本橋店」となってオープンした。

「釣宿酒場 マヅメ 日本橋店」の店頭は海辺にある釣宿のイメージ

「釣宿酒場 マヅメ 日本橋店」の店頭は海辺にある釣宿のイメージ

同業態のコンセプトは「都会にいながら“釣り魚”をリーズナブルに楽しめるお店」。釣り魚は釣り人自身や地元で消費されることが多く、都心に住む人が食べる機会はほとんどない。それが都内近郊の釣宿や一部漁港と提携したことで、安定的な仕入れを実現して店舗展開が可能になった。

看板のフードメニューは「おまかせ刺身 7種盛り」1,590円(5種盛は990円/税抜)。釣宿から仕入れる鮮魚を「本日の釣果」として提供する。ランチメニューでは「鯛土鍋めしと白えびかき揚げ定食」1,280円を推している。鯛めしが食べ放題となっている。

「釣宿酒場 マヅメ」のランチの看板メニュー「鯛土鍋めしと白えびかき揚げ定食」1,280円(税抜)

「釣宿酒場 マヅメ」のランチの看板メニュー「鯛土鍋めしと白えびかき揚げ定食」1,280円(税抜)

ドリンクではハイボールやレモンサワーが1杯目390円、2杯目290円、3杯目190円(税抜)と注文するごとにどんどん安くなるシステムを導入、燗酒を鯛出汁で割った「鯛出汁割り」などもラインアップした。

print
いま読まれてます

  • 社用居酒屋から脱却へ。サントリー子会社による新業態の飲食店が新時代を作る
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け