なぜバイデンは株価を故意に暴落させるのか?「景気後退は早いほど良い」2大理由

 

FRBの引き締めがロシア・中国に大ダメージを与える理由

ウクライナ戦略でも、米国は直接手を下さず、武器弾薬の供給、経済支援でウクライナを側面支援する一方で、ロシアには経済制裁を科し、「兵糧攻め」でロシアの経済力低下、戦闘力の低下を狙っています。

中国が台湾に侵攻しても、恐らく同様に米国は直接手を下さずに、台湾を後方支援する傍ら、中国には対ロシア以上に強力な経済制裁をかけ、その前に中国経済の弱体化を進める段取りと見られます。

その一環として、FRBが利用され、今日の急激な利上げ、量的引き締めが、米国のみならず、ロシア、中国経済にも大きな負担となるのを読んでいるはずです。

ロシアの対外債務はさほど大きくありませんが、それでもドル高、ドル金利高は返済負担を高めます。また兵糧攻めで経済が疲弊してくると、海外からの資金調達も必要になり、その時にはドル高、ドル金利高は負担になります。

中国はさらに大きな影響を受けます。不動産業界はすでに債務問題が危機的な状況にあり、デフォルト事案が増えています。住宅バブルが崩壊しかねないぎりぎりの状況にあります。

経済不調で金融緩和を進めていますが、米国の急激な引き締めがこれを阻害しています。すでに人民元が1ドル7.16元まで下落しましたが、それだけ中国から資金が流出していることを示しています。

つまり、中国では当局が金融緩和をしても、実態的には資金流出で量的引き締めが進んでいます。これが中国の想定外の低成長につながっている面があります。

そして中国が台湾に侵攻すれば、中国が米国に置いてある資産が凍結され、中国の銀行がドル決済システムから排除され、金融が窒息する懸念を理解しています。

FRBの引き締めは、その前段としての中国攻撃カードとなっていることを理解する必要があります。

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