コレが「日本語の中」だけで完結してればいいんですが、翻訳されるとたちまち炎上する。自分のグループの外にいる他者の視点が見えないまま、英語だけ覚えても、アジアで働き出したら、揉め事だらけになります。その意見をどうしても言いたくなってしまうなら、ずっと日本にいた方がマシです。
「なんで好き嫌いを素直に言っていけないの?個人の感覚を素直に伝えてるだけでしょ」と私もきたばかりの頃なら言えましたが、最近では少し意見が変わり、相手の文化へのリスペクトが重要だと思うようになりました。日本の特定の地方に行って、「この地方の料理はまずい」とか言わないのと同様です。
「和食が大好き」なマレーシア人にも本音と建前があり、「毎日日本料理」かというと全然違うし、その「日本料理」だって、マレーシア風にアレンジされてたりします。実は日本食が苦手な方もいて、味噌の匂いが苦手だったり、生魚が食べられない人もいます。
「理解できない」味覚があるのは仕方ない。でも、それに対して、「**料理はまずい」と言ってしまうと、炎上してしまうんですね。そこは理解しておくと良いと思う。
世界の人たちも同様に、自国の食文化を愛している。そこに上下関係はないし、正誤もない。「他者に対するリスペクトが大事だ」と言われますが、他者の文化について意見を言うときには、少し気をつけたほうがいい点かもしれません。
「そんなの正しくなくない?正直に伝えて何が悪いの?」と思われるかもしれないけど、それが周りの人とうまくやっていく秘訣なんだと思います。
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