ホンマでっか池田教授が説く「コオロギ食」バッシングの背景とは

 

多くの日本人が都会に住むようになって、昆虫を見なくなり、たまに見る蚊とゴキブリは(最近では水洗トイレが普及してハエも少なくなった)、ほとんどエイリアンのごとく、恐怖の対象になった。昆虫と聞くだけで、生理的に嫌悪する人が多数になったのである。そういう人たちが、コオロギ食と聞いて、生理的な嫌悪感情を抱いたとしても不思議はない。

そうであっても、昆虫食が別世界の出来事であれば、自分には無関係なので、こんなにヒステリックに騒がなかったかもしれないが、河野太郎がコオロギを食べているのを見て、日本政府がゴキブリ食を推進して、知らない間に粉末ゴキブリが自分の食べる食材に紛れ込むのじゃないかという、事情を知らない人の恐怖を煽って、SNS上のコオロギ食バッシングが加速したのだろう。

ひとたび火が付くと、コオロギ食に関するネガティヴな、ほとんどはデマの言説が拡大されて、燎原の火のごとく拡がっていき、エビデンスに基づいた科学的な説明をしても、理解できないのか、あるいは自分の感情に抵触するものは理屈抜きに拒否したいのか、目も当てられない惨状になった(一部抜粋)

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