普通の営業スタッフは修理やメンテナンスなどの依頼があると“その仕事を処理して終わり”といった行動をとる。
「あぁ、終わって良かった」と胸をなでおろす。機械系の営業だったら普通はそんな感じだろう。
しかし、Nさんは違う。クレーム修理やメンテナンスをしながらも「当社にこういったサービスがありまして、いかかでしょうか?」と提案する。
クレームに関してはもちろん“最速で対応する”といったことを心がけている。
どんな仕事より優先させ駆け付ける。たとえその日にメンテンナンス部門が来られなくても「今から私が伺いますので状況を把握させてください」と言って向かう。
こういった対応は信頼を生む。しっかりとクレームを処理すれば「Nさんが担当で良かった」と思ってもらえる。
クレームが発生しないお客様に対しても同じ。きちんとメンテナンスなどに立ち会っていれば、クライアントも「Nさんは信用できる」といった印象を持つものだ。
そんな関係が構築したうえで、何かのついでで「〇〇社長のところにはこのサービスが必要だと思います。いかがですか?」とサラッと提案されたらどうだろう?
普通の社長ならば「まぁ、ちょっと考えてみるか」となるだろう。
“これから売り込みます”といった姿勢で向かえば警戒される。しかし、何かのついでで提案されると思わず受け入れてしまうもの。
Nさんがトップ営業スタッフの理由は「どんな時も営業のチャンスだ」と考えているから。シンプルな考え方だが、これは最強である。
あなたはお客様と接点(クレームでも問い合わせでも)があった際、きちんと対応したうえで「こんなサービスがありまして。どうでしょうか?」と提案しているだろうか?
営業のチャンスはいつでもどこでもあるもの。これを逃してはならない。心がけているだけでも違ってくる。
これはNさんだけではない。トップ営業スタッフと話をしていると「いやぁ~知り合いと会った時にたまたまその話になってね。ラッキーだった」というエピソードが出てくる――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年5月12日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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