ロストフ-モスクワ間の高速道路上で、モスクワに向かっていたワグナー軍は、ロストフからボロネジまで来ているが、ボロネジの180人のロ軍兵がワグナー軍の行動を妨害しないことに同意し、武器を置いた。そして、リペツク州に到達。モスクワまでは、もう少しである。
このモスクワに向かっているワグナー軍の車両は、数えてみると72台以上の車両があり、100以上になる可能性がある。大部隊である。
戦車などの重装備で練度の高いワグナー軍に少数のFSB治安維持部隊は負ける。軽武装のチェチェン軍も敵ではないが、カディロフ首長は、ワグナー軍と戦うためにチェチェン部隊を派遣したと。
しかし、ワグナー軍に対抗できるのは、高練度で重装備のロ軍空挺部隊であるが、今は、すべて最前線でウ軍と対峙して動けない。
このロ軍空挺部隊のどれだけが、ワグナー軍と戦うのかということになる。どうも、バフムトに展開する最強のロ軍空挺部隊を国内治安維持に回すようである。バフムトの戦力が落ちている。
モスクワが危ないと、政権幹部やメドベージェフは、家族とともにモスクワから避難したようであり、プーチンは、ヴァルダイの邸宅の地下壕に隠れているという。
このため、FSB国家親衛隊は、モスクワ近郊のオカ川にかかるすべての橋を爆破する準備をしたようだ。
それと、ワグナー軍に向けてロ軍特別航空作戦が開始されたが、ワグナー軍を攻撃した3機の戦闘ヘリを撃墜し、結局、ロ軍は戦闘ヘリなど7機が撃墜され、パイロット15人が死亡した。
ワグナー軍はウ軍から奪ったとされるスティンガーミサイルなどの防空兵器を帯同してモスクワに向かっている。しかし、量が多すぎの感じがする。
ロ軍下級将校の多くは、命令を拒否するか、公然とワグナーを支持するかになった。このため、ほとんど、何の抵抗もなく、ロストフの南部軍管区司令部、警察署、FSB事務所、市庁舎をワグナー軍が占拠した。
ウ軍と戦う下級将校も、犠牲が多くて、無意味な戦争にいや気がさしていることがわかる。ロ軍上層部の命令を拒否し始めている。どうも、プリゴジンは、下級将校の気持ちを察して、意見を述べてきたようだ。このため、ワグナー軍は一糸乱れずに行動をしているし、ロ軍下級将校も靡くことになる。
この状況で、前総司令官のスロヴィキンが、ワグナー軍に同調して動き出した兵士達に兵舎に戻るよう呼びかけている。やはり、多くのロ軍部隊がプリゴジン指揮下に入っているようだ。
しかし、スロヴィキンの発言とは逆で、ロ軍部隊車列がアゾフからロストフに向かって転進し、プリゴジン側についたようだ。続々と、プリゴジン側にロ軍が寝返っている。囚人部隊であるストームZ突撃部隊もワグナー軍に参加するとした。
一方、ショイグ国防相など上層部は、隠れていて、現実との接触を完全に失っている。プリゴジンはショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を拘束するためモスクワに向かうとした。
ロストフ・ナ・ドヌーをワグナー軍が押さえたが、ここには南部戦線でウ軍の反攻への防御戦闘に従事するロシア第58連合軍司令部と、ウクライナ戦線全体のロ統合軍集団の司令部が置かれている。しかし、この軍司令部は通常通り業務を行っており、ワグナー軍は業務に干渉しないという。しかし、内戦確定で、ワグナー軍はロストフ・ナ・ドヌー市内の中心部に地雷を敷設しはじめた。
一方、バフムトから来たロ軍空挺部隊の反撃が始まった模様で、住民がロストフ街から避難している。
このため、ウクライナ東部のルガンスクに展開するワグナー軍も撤退して、ロストフのワグナー軍に合流した。ウクライナ東部から優秀な大量の戦力がなくなったことになる。
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