プーチンはベラルーシのルカシェンコと協議し、ワグネルの武装蜂起への対応について議論し、両首脳は共同で問題解決にあたることで合意したという。
その後、ルカシェンコとプリゴジンが交渉して、クーデター停止の条件を詰めたが、焦点はジョイグ国防相とゲラシモフ総参謀長の辞任であろう。ロシア国営メディアによると、ワグナー軍のモスクワ首都への進撃を阻止するために、現国防相のショイグと陸軍参謀総長のゲラシモフの交代を含むロシア国防省の指導部の大幅な変更が合意されたと報じらた。
その結果、プリゴジンは、モスクワに向かう兵の引き揚げを表明した。そして、ペスコフ大統領報道官は、プリゴジンの刑事事件は取り下げられ、プリゴジンはベラルーシに出国すると述べた。
ワグナー軍は、ロストフからも撤退した。野営地に戻るようである。
このクーデターで、マリャル国防次官は「我が軍は本日、複数の方面(オリホボ・ワシリフカ、バフムト、ボフダニフカ、ヤヒドネ、クリシチフカ、クルディウミフカ)で同時に攻勢を開始した。彼らは全方位で地形を奪うことに成功した」とした。東部のロ軍空挺部隊とワグナー軍がいなくなり、戦力が大きく削減されているから、そうなる。
これで、プーチン政権の寿命は非常に短くなったことになる。プーチンへの求心力は大きく傷ついたことは間違いないし、ロ軍下級将校も戦争にいや気がさしていることが、証明されたことになる。
その結果、ウロ戦争も、もうすぐに終わる。ロ軍はウクライナ領土から撤退することになる。ロ軍の厭戦気分が戦争を続けられないレベルだからだ。
さあ、どうなりますか?
(『国際戦略コラム有料版』2023年6月26日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ
image by:Naga11 / Shutterstock.com









