エヌビディアが時価総額で世界トップに躍り出たことを受けて、アジアを中心に他の半導体関連銘柄の株価も上昇しています。たとえば、台湾のTSMCの株価は、6月19日の台北市場で4%以上急騰し、香港市場に上場する中国の半導体ファウンドリー大手の華虹半導体(フアホン・セミコンダクター)や、中芯国際集成電路製造(SMIC)の株価もそれぞれ0.4%と1%上昇しています。韓国のサムスン電子とSKハイニックスの株価も19日の市場で一時3%高と7%高を記録しました。
また、台北市場に上場する富士康科技集団(フォックスコン)の株価も、19日に2%以上上昇しています。同社はエヌビディアと提携して、AI向けのデータセンターを構築し、ロボット工学、EV、大規模言語モデル(LLM)など、AI関連分野に力を入れています。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディアですが、今後4年内に利益ベースでアップルを抜くだろうと予想するアナリストもいます。私がソニーでVAIOパソコン事業を担当していた時代には、パソコンのグラフィックチップやカードで頭角を現し始めていた新興企業でしたが、AIブームに乗って大化けしました。
※本記事は有料メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2024年6月21日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください。
この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ
辻野晃一郎さんの最近の記事
- イーロン・マスクと「AIのゴッドファーザー」が旧Twitter上で繰り広げた“子供の喧嘩”は、米国のエネルギーの源か?
- イーロン・マスクに直接掛け合うしかないか。X(旧Twitter)の「なりすまし広告詐欺」に名前を使われた私が経験した一部始終
- 日本は今や「デジタル後進国」に。かつて先頭集団にいた我が国はなぜDXで出遅れてしまったのか?
- “デジタル疲れ”が背景か?米国のZ世代に「おバカ携帯」が大人気のワケ
- 中華スマホのXiaomiが量産するスマートEV「SU7」の破壊的コスパとは?日本車メーカー危機感あらわ
【関連】人工知能ブームが起きれば半導体が人材不足に。我が国で予測される「47万人足りぬ状況」
【関連】西野亮廣 箕輪厚介 ChatGPTに共通の天才性。「質問力」より大切なAI時代の必須スキルとは?アイデアが溢れ知的会話は加速していく
【関連】中島聡氏が暴く「AIバブル」の正体。株価急落NVIDIAの強さと死角とは?いまだ序盤戦のAIブーム 投資の注目点を解説
【関連】西野亮廣 箕輪厚介 ChatGPTに共通の天才性。「質問力」より大切なAI時代の必須スキルとは?アイデアが溢れ知的会話は加速していく
【関連】中島聡氏が暴く「AIバブル」の正体。株価急落NVIDIAの強さと死角とは?いまだ序盤戦のAIブーム 投資の注目点を解説
image by: Dennis Diatel / Shutterstock.com
ページ: 1 2