玉木・石丸・新生維新。第三極の胎動は始まっている
ただし、国民民主党には、原発の新増設など政策面での疑問点が多々ある。電力総連や電機連合など大企業系の民間労組を支持母体としているがゆえの歪みがないとはいえない。
だが、与野党の数が伯仲した状況下において、与党にも野党側にもつかず、国会での目に見える協議、議論を通じ、政策ごとに一致できる党と協力していくというスタンスは、国会改革につながる試みとして注目に値する。
それだけ、これまでの国会が緊張感のない“なれあい政治”の場であったとも言える。
一方、石丸氏はあるプランを近く発表するという。ポップアーティスト、村上隆氏との動画対談で、「5年で日本を変えてみる」アイデアだと語った。新党の立ち上げにつながるのかどうかはわからないが、政界を激しく揺り動かす可能性がありそうだ。
そんな石丸氏と国民民主党の関係は今後、どうなっていくのか。また石丸氏と政策的に近いと見られた維新は馬場体制に見切りをつけ、本気で真の改革政党をめざしていけるのか。第三極の動きが、この国の政治を大きく変えていくことは間違いない。
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image by: 【公式】石丸伸二 後援会(@ishimarukoenkai)公式X | 玉木雄一郎公式サイト









