実は怖い「パンダ外交」と「自民親中派のドン」二階俊博氏の功罪。パンダ王国和歌山ほか地方に浸透する中国の狙いとは?

 

日本から消えるパンダ。日中関係の今後の課題は

二階氏が引退した衆院和歌山2区では、自民党を離党し無所属で立候補した世耕弘成氏が圧勝し、党公認候補にもかかわらず二階氏の三男・伸康氏は比例復活すらかなわなかった。朝日新聞は「父が築いてきた『王国』崩壊の序章」と評した。

和歌山のパンダは6月末ごろに中国に返される。国内のパンダは東京・上野動物園の2頭のみとなるが、その2頭も返還の期限が来年2月20日に迫っている。

本来、国家間の交渉や友好の基盤は、制度と信頼に基づくべきものだ。だが、パンダをめぐる交渉が“二階ルート”に過度に依存していた結果、彼が引退した途端、音を立てて崩れ始めたようにも思える。

「民間交流」「草の根友好」と言えば聞こえはいい。だが、国益を見失ったまま中国に依存する構図が続けば、いずれ日本は足元をすくわれる。パンダがいなくなる寂しさに惑わされず、日中関係を冷静に見直す機会と受け止めたい。

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