読売新聞の女系天皇提言に産経新聞が動揺、「ナベツネを左翼認定」の一部始終が面白い。続々到着する援軍、皆カルト仲間!?

 

【2日目】5月16日 8:00

さて、提言の翌日。この日も朝から飛ばす。

またもや読売紙面の写真とともに、早朝から反論部隊として登場したのは、「Y染色体」の八木秀次だった。

何を今さら新味のないものを。しかも、このタイミングで。やっとまとまりかけていた「立法府の総意」をぶち壊して振り出しに戻そうとするのか。

こんな愚痴全開ではじまる八木の寄稿は、編集して「読売は立法府の総意壊すのか」という見出しに打ち直されたものが、翌々日の朝刊紙面にも掲載されている。

内容はというと、有識者会議の案をくどくどくり返し、《初代天皇からの純粋な男系の血統》なるどこにも存在しないものを主張しているだけのつまらない内容で、「現実策」を求める読売の提言に対して、なんら現実論が語られていなかった。終盤になると取り乱していく。

「旧宮家の皇室復帰にケチか」
「穏健保守を論調としてきた読売新聞に、一体何が起きているのか」

「どうした!」「なにが起きた?」「このタイミングで!?」と困惑しているのはよく伝わるが、読売新聞は、産経新聞とは違ってカルトに染まっていなかったというだけだろう。

神武天皇の存在証明も、欠史8代という学術見解も、直視できないままのお前の脳内こそ、一体何が起きているのか

しかも「旧宮家の皇室復帰にケチか」という言い方には、「旧宮家」というものが、お前たち一般国民とは違う特別な身分の家柄であられるんだぞ、というへんてこな差別意識が見え隠れしてもいる。(次ページに続く)

泉美木蘭さんも寄稿する『小林よしのりライジング』

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