竹田恒泰が読売新聞の幹部に講釈を垂れていた!?
実は、竹田恒泰、この記事とほぼ同じ内容のトークを、読売新聞の提言当日、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信している。約3時間の配信中、読売批判に当てたのは80分だった。
その大半は支離滅裂だったが、序盤でこんなことを話していた。
「(読売新聞の提言について)『ビックリ』と言う人がいるんですけども、まあ、私に言わせるとぜんぜん驚きません。だって、読売新聞は20年以上前から女系容認派だから。小泉内閣の時に『女系容認』って書いてたんだから。そして、野田内閣の時ね、民主党政権で、『女性宮家賛成』って書いてたんだから」
「読売新聞はもうダメだと思ってます。なぜかというと、私、経営幹部に1時間以上かけて説明したから。小泉内閣の時に、読売新聞の編集委員長とか社長とか、ずらりと幹部が居並ぶ中に呼ばれましてね。説明したんです。それでもわからなかったから、もうダメですね」
竹田恒泰が、読売新聞の幹部に呼ばれて、講釈を垂れていたとは初耳だが、カルト話を1時間も聞いて、まったく騙されずに今日まで来ていたのだから、まともな感覚の人が多いんだろう。
読売新聞と言えば、安倍政権時代にとみに「政権ベッタリ」の様子が見られるようになり、一時は「大本営発表か?」と思われるような姿勢もあったため、すっかり「政府・自民党を後押しするような意見なんだろう」というイメージを持っていた。ところが、皇位継承問題に関しては、しっかり見極めていたのだ。
提言の内容も、間違っている部分(※編注:メルマガ2025/5/20号で小林よしのり氏が別途詳しく解説)はあっても、決して即席で作れる内容ではないから、社の見解として積み重ねてきたものがあったはずだ。参院選を前に、世論を喚起してやりたいという熱意も感じる。
産経新聞も、かつては「男女がともに女性天皇への道を開くのは当然である」と主張していたのだが、こちらは見事にカルトに乗っ取られて変わり果ててしまったという格好だ。(次ページに続く)