さあ民主党はどうするのか?
再びジュディスとテイシェイラの書に戻れば、巻末の解説でジャーナリストの会田弘継がこう書いている。
▼トランプ2.0政権に世論もあきれかえっているように見えた2025年7月、『ウォールストリート・ジャーナル』が公表した世論調査は、米市民があきれかえっているのはトランプ政権よりも、むしろ民主党であることを示していた。
▼同党への支持率(33%)から不支持率(63%)を引いた「純支持率」はマイナス30ポイントで、1990年以来の35年間で最低を記録。……民主党を「強く支持する」人は8%にすぎず、共和党の19%の半分以下。インフレや移民対策など個別政策についても、市民は民主党より共和党をずっと信頼しているという結果が出た。こうしたことを含めて、どうも米国の状況が日本にはよく伝わっていない。……日本の知識社会はトランプ出現の意味はもとより、民主党という政党について考え違いをしているのではないか。
▼トランプ現象は白人労働者の人種差別意識が引き起こしているという(日本の知識社会で特に顕著な)見方は、実態とずれている。あらゆる人種にわたって労働者階級はトランプと共和党を支持する方向に動いている。……
さてそうなると、今年11月の中間選挙で共和党が大敗し、トランプ政権が一気にレイムダック化していくという見通しは、まったくの希望的観測に過ぎないのだろうか。それとも民主社会主義者を名乗る34歳のインド系ムスリムのゾーラン・マムダニNY市長の誕生や、保守地盤のテキサス州で連邦上院選候補に浮上した36歳の元神学生=ジェームズ・タラリコ州下院議員などは、ジュディスとテイシェイラの書でもまだ描き切れていない民主党の若き救いの神々となる可能性を示しているのだろうか。
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