米国中間選挙で大敗した“裸の王様”トランプが「外交」と「軍事」で早く成果を上げようとする危険な兆候

 

1.審判の日-米中間選挙が書き換えたもの

【1-1.深紅の州が青に変わった夜】

11月3日の米国の中間選挙で、民主党は上院の多数を取り戻しました。米CBSは、民主党が少なくとも54議席を確保したと伝えており、改選前の共和党53議席、民主党系47議席という力関係は、完全にひっくり返りました。アラスカ州とミシシッピ州の2州はまだ決着していません。

アルジャジーラによれば、日本時間5日の時点で、ミシシッピ州では民主党のコロム氏が現職のハイドスミス議員を約1,100票の差でリードしていますが、郵便などの票の集計が続いており、各郡が結果を認定する期限は11月13日です。

アラスカ州でも民主党のペルトラ氏が現職のサリバン議員を約600票の差でリードしていますが、順位を付けて投票する方式のため、最終の結果が公表されるのは11月18日の予定です。

民主党が共和党から奪った議席の顔ぶれは、共和党にとって悪夢のようなものでした。

テキサス州では民主党のタラリコ氏がパクストン州司法長官を破り、カンザス州ではハミルトン氏が現職のマーシャル議員を退けました。オハイオ州ではシェロッド・ブラウン元議員が現職のヒューステッド議員から議席を奪い返し、アイオワ州ではトゥレク氏が勝っています。

南部のサウスカロライナ州では、故リンゼー・グラハム議員の後任として任命されていた妹のダーリン・グラハム議員が、民主党のアンドリューズ氏に敗れました。メイン州では、長く党派を超えた存在として知られてきたコリンズ議員が、民主党のジャクソン氏に敗れて敗北を認めています。ノースカロライナ州では、クーパー元知事が引退したティリス議員の議席を手にしました。

一方、民主党の守りの要とされたミシガン州では、エルサイード氏がロジャース元下院議員を破り、ジョージア州でもオソフ議員が再選を決めています。

下院でも民主党が多数を握りました。米CBSは11月4日の早朝の時点で、民主党の議席を251から268の幅で見込んでおり、なお70を超える選挙区の集計が続いています。いずれにしても、過半数の218を大きく上回る規模です。

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