戦争する気マンマン岸田首相が「新春外遊」で交わしたトンデモない約束

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1月9日から1週間に渡る欧米歴訪を無事終えた岸田首相。自身は記者会見で「国際社会を主導していく責任の重さと日本に対する期待の大きさを改めて強く感じる歴訪」と述べましたが、評価は大きく分かれているようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、この歴訪を「新春外遊すごろく」と揶揄するとともに、中でもワシントンで行った日本向けの記者会見に一番呆れ返ったとしてその理由を解説。さらに「首相が日本を再びアメリカの植民地へ戻した」と強く批判しています。

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外遊三昧の岸田首相、一番呆れ返った「侃々諤々」発言の噴飯

1月9日から15日まで1週間の日程で、フランス、イタリア、英国、カナダを回った岸田文雄首相の「新春外遊すごろく」は、13日に最終目的地のアメリカに到着し、15日に「上がり」を迎えました。しかし、初日のフランスでは、到着したとたんに日本向けの記者会見をし、その後にマクロン大統領と会談するという意味不明なスケジュールでした。通常は訪問国の首脳と会談し、その後にどのような内容の会談だったのかを会見で述べるのに、これでは何の意味もありません。

その上、次のイタリアでは滞在時間がわずか5時間、もはや「訪問して首脳と会談した」という日本向けの既成事実づくりとしか思えませんし、相手国に対しても失礼なレベルでした。次の英国も、次のカナダも同様で、1週間の日程なのに、フランス、イタリア、英国、カナダの4カ国はすべて半日から1日ずつ。そして、先発のピッチャー岸田は、本来の目的だった最後のアメリカに、残りの3日間を全力投球したのです。

13日にアメリカに到着した岸田首相は、真っ先にバイデン大統領との無能会談…ではなく、首脳会談を行ないました。そして、翌14日にはジョンズ・ホプキンス大学で講演を行ない、翌15日には日本向けの記者会見を行ないました。しかし、13日の首脳会談の内容も、14日の講演の内容も、15日の記者会見の内容も、すべてが、昨年の暮れに臨時国会が閉会してから勝手に閣議決定だけで決めた「安保関連3文書改定」に関する内容だったのです。

確か「新春外遊すごろく」の最初のサイコロは振る前には「5月に広島で開催するG7サミットに向けて環境整備を図ることが目的」だと言っていたはずです。それなのに、どの国の首脳会談でもG7サミットの話なんてオマケ程度で、会談のメインディッシュは「軍事協力」のことばかり。イタリアではメローニ首相との会談で、両国の関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げした上、新たに外務・防衛当局間の協議を開始することで合意しました。英国ではスナク首相と、自衛隊と英国軍がお互いの国に滞在した際の法的地位を定める「円滑化協定」に署名しました。もう、米軍の傘下として憧れのNATO軍の一員となり、戦争をする気マンマンです。

岸田首相は、どの国でもロシアのウクライナ侵攻を出汁(だし)に使って「国際秩序を守り抜く」と連呼し、日本の軍拡にお墨付きをもらって回りました。そして、これほどロシアのウクライナ侵攻を日本の軍拡の言い訳に使いまくっていたのに、1月6日の電話会談でウクライナのゼレンスキー大統領から「首都キーウへの訪問」を求められた件については、「検討する」と答えたままホッタラカシで、結局、今回は訪問しませんでした。G7の首脳の中で、これまでウクライナを訪問していないのは日本の岸田首相だけなのですから、本当に「国際秩序を守り抜く」と思っているのなら、アメリカの滞在を1日減らしてもウクライナを訪問するのが優先事項だったはずです。

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