戦争する気マンマン岸田首相が「新春外遊」で交わしたトンデモない約束

 

とにかく、今回の岸田首相の「新春外遊すごろく」で一番呆れ返ったのは、最終日15日のワシントンでの日本向けの記者会見でした。皆さんも聞いたと思いますが、岸田首相は次のようにノタマッタのです。

「内閣総理大臣として、国民の生命、暮らし、事業を守るために防衛力を抜本的に強化して行く。そのための裏付けとなる安定財源は、将来の世代に先送りすることではなく、今を生きる我々が将来世代への責任として対応すべきものであると考えました。防衛力を抜本的に強化するとは、端的に言うのならば、戦闘機やミサイルを購入するということです。この資金をすべて未来の世代に付け回すのか、あるいは自分たちの世代も責任の一端を担うのかを考えた次第です。侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を行なった上で一つの結論をしっかりまとめて行くのが、責任政党、自民党の伝統です。今回もその伝統を背負った決定ができたと思っています」

おいおいおいおいおーーーーい!国民に一言も説明せず、国会で議論もせず、国会の閉会後にコッソリと閣議決定しただけのくせに、何が「侃々諤々の議論を行なった」だよ?何が「自民党の伝統」だよ?寝言は寝てから言え!つーか、高圧洗浄機ケルヒャーで顔洗ってから出直して来い!…と思ってしまいました。そして、こう思ったのはあたしだけでなく、多くの国民が同じように思ったようで、ツイッターではあたしより辛辣な批判が乱れ飛びました。また、翌16日(月)のTBSラジオ『スタンバイ!』では、オープニングで森本毅郎さんが厳しく批判していました。

森本毅郎さん 「ワシントンでバイデンさんに肩を抱かれた時、『ああ、取り込まれたな!』と思いましたね。象徴的な光景でした。岸田さんは嬉しそうな顔してましたけど、『そういう顔してる場合かな?』と。ワシントンを出発する前の記者会見で、岸田さんは『防衛費増額の財源をまかなうために増税する』と言いました。そして、これについては23日から始まる通常国会で『国民に説明したい』と言ってます。しかし『逆だろ?』と思いますね。まずは国民に説明し、野党と議論した上で、アメリカへ行って話しをするのが順番だと思います」

 

遠藤泰子さん 「そうですねえ」

 

森本さん 「これについては昨日の朝日新聞の社説もですね、『国民への説明は後回しか』と書いていました。これ、もっともな記事だと思います。アメリカは同盟国に軍事力の強化を促してますから、日本の政策の転換というのはアメリカにとって本当にありがたい話で、肩を抱いて歓迎するのは当たり前のことなんですね。だから、アメリカの意向に沿って日本は方向転換し、それをアメリカへ行って報告すると。なんかね、出かけて行ってアメリカさんの…」

 

遠藤さん 「ご機嫌うかがい?」

 

森本さん 「そう、ご機嫌うかがいに行ったような感じがするんですけども、この方針転換が国民に与える影響もけっこう大きいわけですね。増税の問題だけでなく、軍事力の考え方そのものの問題もあるわけで、こういうことはやっぱりきちんと議論してから決めるべきことなんですが、どうも岸田さんは海外へ行くとババーッと積極的に話しちゃって…」

 

遠藤さん 「ええ?って言う話ですね」

 

森本さん 「それで帰って来て、国民には後から説明すると言うけど、その説明も毎回しっかりしてるわけでもないんですね。だから今回もどういうことになるのか分かりません。岸田内閣は支持率も低迷していて、この外交で得点をあげたいという意向も強かったと思いますが、そうした中で読売新聞が13日から15日までの世論調査を行ないまして、内閣支持率は支持が39%、不支持47%、あまり支持率は上がりませんでした。防衛費の増額については、反対49%、賛成43%と分かれました。しかし、分かれたと言っても、財源について増税には反対が多い。こういう状況を踏まえると、果たして今回の外遊で岸田さんは自分の地盤を固め切ったかというと、はなはだ怪しい、こういう状況になって来てると思います」

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