さてブータンは山脈と河川が織りなす美しい国です。仏教の国ですから基本的に野菜、米(赤米もたべる)、豆、そして意外にも卵は食べます。
キノコ、特にブータン松茸は有名ですが、ブータン人は食べません。お土産屋やスーパーに乾燥松茸が置いてありましたが良品はまれでした。椎茸やマッシュルームが食事で出てきましたが一度だけです。
平均寿命60~65歳、長生きを望まないのです。
仏教徒ですから来世を信じていて、年寄りの姿で家族に迷惑をかけるよりは旅立ちを願っています。
光老化(紫外線による皮膚の深い皺)で見た目年齢は高くみえますが、彼らは愚痴を言わず、祈り、暮らします。介護施設は必要ないし、加齢に伴う身体の諸症状は病気ではないので、日本みたいに診察券を何枚も持つと言う事には決してなりません。
ブータンの医療費は無料。出産でもなんでもまずは病院へ。一通り西洋医学の治療を受けて改善しなければ伝統医療に移行します。
治療の柱は、食事、運動、こころ。
こころ、重要ですね。
幸福度指数とか自殺率から比較したら、日本の現状はブータン人にはよく解らないでしょうね。
ブータンの人達の笑顔は眩いばかり。機能性食事とやらにすがるアンチエイジングを推奨する前に、皆さんへの生き方提案かと、こころ代わりしてしまいそうなアンチエイジング旅でした。