オバマ、プーチンに歩み寄る
最近まで、トルコのアンタルヤでG20が開かれていました。オバマとプーチンは、ここでまたシリア情勢を話し合いました。
オバマ米大統領とプーチン露大統領がトルコで首脳会談。オバマ氏はロシア軍が9月末にシリアで始めた過激派組織ISへの空爆に一定の理解を示しました。#毎日新聞 https://t.co/NHlpz6nW8j
— 毎日新聞外信部 (@Mai_Intl) 2015, 11月 16
「アサド派」と「反アサド派」の和平交渉。和平が実現したら、大統領選挙、議会選挙。そして、「シリア国民に、アサドを選ぶか、他の人を選ぶか決めさせよう」ということですね。
きわめて「民主的」で真っ当です。
アメリカは、対中国に集中できる体制をつくる
2014年、15年にかけて、アメリカから世界を見ると、3つの大問題がありました。
1つは、ウクライナ問題です。これは今年2月に停戦合意がなされ、現在も維持されている。欧米ロシアは、「解決済み」と見ています(とはいえ、「ロシア制裁解除」までには、まだ時間がかかるでしょう。ロシアがシリア問題解決で活躍し、「制裁解除」を国際的に認めさせる必要があります)。
2つ目は「イスラム国」問題です。今、欧米ロの協力体制ができつつある。「パリ同時多発テロ」は、本当に衝撃でしたが、「イスラム国」問題も、実は解決にむかっているのです(もちろん、欧州にひそんだ「イスラム国」の問題は、長期間つづくことでしょう)。
そして、アメリカにとって3つ目の大問題だけが残りました。それが、中国との覇権争奪戦です。アメリカは、今「総力をあげて中国を打倒する」体制を整えつつあります。
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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