もうひとつは、漢字の意味がヘンってヤツです。漢字には音以上に意味も大事です。その漢字の音が良くても、漢字自体の意味が「不吉・不快・下品」だったりする場合には、やっぱりヒトの名前としては不適切だと思います。たとえば、そうですねえ
- 殺・死・傷・糞・乱・悪・敗・斬…。
こんな漢字が名前についていたら、親がどんな思いを込めていようと日本人ならイイ感情は抱かないでしょう。こんな字を付ける親なんていないと思うでしょ? ところがちょっとググってみると、こういう字の名前があるんですよね。
意味つながりでもうひとつマズいのが、親が知らないだけで、「その漢字に人名にふさわしくない意味がある」場合です。たとえば
- 大夢
これなんかいろいろ読み方をつけてスゴイ名前になりそうですよね。でも、この「大きな夢」には「迷ってばかりの人生」という意味があるんです。知ってました? これ以外にも結構あるんですよ。たとえば
- 心太→「トコロテン」の意味
- 初花→初潮が来ることの意味
- 沙弥→「シャミ」と読んで「僧侶」の意味
- 空音→「嘘」の意味
- 風樹→「どうにもならない、どうしようもない」の意味
初花なんて風流なカンジがしますが、それもそのはず風流に初潮を表現したものなんですね。こういうことを知らないと、知っている人たちから苦笑され、親御さんの良識を疑われてしまいます。
夫婦で一生懸命考えて、いろんな思いを込めようとする名前ですがそれよりむしろ「20年後と60年後」を考える方がいいように思います。20年後に成人し、就職や結婚を考えるとき、その名前で喜んでくれるのか。さらには60年後老境に入ったとき、愛着のある名前になっているのか。名前が子供のものである以上、親の思いより子供がその名前とともに人生を歩めるかを基準にした方がいいと思うのです。
キラキラでもシワシワでも一生ついてまわるのが名前。親の思いにフォーカスしすぎず、子供の人生の変化を想像してみましょう。
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