「豚汁」の読み、とんじる、ぶたじる、どっちかで出身地がわかる

 

ここに挙げた例を見て、「『豚汁』は『ぶたじる』だろ!」とおっしゃる方もいるかもしれません。実は「豚汁」は、大方は「トンじる」と重箱読みをする地域が多いのですが、東北・北陸や近畿・中国地方の一部エリアでは「ぶたじる」と言います(私も「ぶたじる」派です)。国語辞典でも扱いはいろいろですが、「訓+訓」の読み方からいえば「ぶたじるが正しいような気がします(私が「ぶたじる」派だから)。

同じように考えると

  • 馬主 うまぬし

がしっくりきます。

ちなみに、日本中央競馬会などではうまぬしと呼びます。「馬主」さんたちの集まり「馬主協会」が各地にありますが、「うまぬしきょうかい」と読みます。一つは「という濁りのある音の響きが語頭にくるのがやや俗っぽい雑なイメージを与えるのを嫌がるというのがあるようです。

  • 罵倒する 馬鹿にする 博打

など、あまりいい言葉がありません(こういう「語頭の濁音を嫌う」のは日本語の特徴の一つです)。

ということで、どちらが正解という絶対的なものはないのですが、もし「馬主」さんとお話しする機会などがありましたら、「うまぬし」の方を使うのがいいと思います。

image by: Shutterstock

 

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