エスカレーターの新マナー「立って2列」にある業界の自己満足

 

乗客側のニーズは、人によって異なります。「エスカレーターの上を歩くほどは急いでいない人」から「とにかく早く移動したい人」まで、様々なニーズがいる中で、「一列マナー乗る人が選べるという意味でとても良いルールだと私は思います。

しかし、運営側としてどうしても2列で乗って欲しいのであれば今のエスカレーターのインターフェイスは非常に不適切で、何らかの処置をする必要があります。

このままでは「片側は急ぐ人のために空けておくべき」と信じている人と「立って2列が新マナー」と思う人との間で、いざこざが起こることは目に見えています。

例えばですが、エスカレーターの各ステップの両側に、両足で立った人の足跡を描くことにより「立って乗る場所」であることを明確にすると言うのも悪くないと思います。お金も手間もかかりますが、ここまで定着してしまった「常識」を覆すには、これぐらいの手間をかける必要があると思います。

image by: Shutterstock

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マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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