乗客側のニーズは、人によって異なります。「エスカレーターの上を歩くほどは急いでいない人」から「とにかく早く移動したい人」まで、様々なニーズがいる中で、「一列マナー」は「乗る人が選べる」という意味でとても良いルールだと私は思います。
しかし、運営側としてどうしても2列で乗って欲しいのであれば、今のエスカレーターのインターフェイスは非常に不適切で、何らかの処置をする必要があります。
このままでは「片側は急ぐ人のために空けておくべき」と信じている人と「立って2列が新マナー」と思う人との間で、いざこざが起こることは目に見えています。
例えばですが、エスカレーターの各ステップの両側に、両足で立った人の足跡を描くことにより「立って乗る場所」であることを明確にすると言うのも悪くないと思います。お金も手間もかかりますが、ここまで定着してしまった「常識」を覆すには、これぐらいの手間をかける必要があると思います。
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